日本語教育能力検定試験 英語力

国内なら必要なし

日本語教育能力検定試験では、日本語で試験が行われます。また実際の教育現場でも、ほとんどが日本語による教育を行うため、必要となるのは日本語だけです。

 

日本国内の日本語学校で日本語教育をする場合、受講者となる外国人はいろいろな国から来ていますので、受講者の国の言葉で教えるのは事実上無理です。したがって、共通言語である日本語による教育とならざるを得ません。

 

しかし、海外のある国に行ってそこの国の人たちに日本語を教える場合、受講者は1カ国だけに限られますので、現地の言葉で教えることは可能です。この場合も、英語よりは、韓国語、中国語、…などが使われます。

 

むしろ、必要となるのは英語など、言語一般の構文・文法などの考え方です。

 

日本語学校では私たちが日常使っている日本語ではなく、外国語としての日本語を教えるため、諸外国語と比較した日本語の文法構造の考え方が必要となってきます。

 

例えば、英語、中国語などを含むヨーロッパ言語では
 主語+動詞+目的語
という語順になるのに対し、日本語や韓国語では
 主語+修飾語+述語(動詞)
という語順になります。
ここで目的語に相当するのは述語を修飾する言葉です。
このような文法構造上の比較が学習の中心となりますので、英語の構造について一通りの知識を持っていたほうがいいでしょう。
あるいはノーム・チョムスキーの生成文法など、言語一般の構造についての知識もあったほうが試験を受けるためにはいいかも知れません。

 

また、日本語は「膠着語」と呼ばれるように、名詞+助詞の形を取ります。名詞によってものを指し示し、助詞によって他の要素との関係を表します。英語が主に語順によって意味を表すのと対照的です。

 

このように日本語と英語との文法構造的な違いを学ぶことにより、日本語の効率的な教え方、受講者に理解しやすい説明を目指すのです。